イスラム国とは?第1回
最近何かと問題になっている“中東の暴れん坊”イスラム国。一体どういった組織なのか。
アルカイダなどというのは、どちらかというと反米的な組織。それに対してイスラム国は反欧的な組織。その目的はバラバラになっているイスラム教の国々を一つに統合することである。そしてイスラム国は国家樹立宣言も行っているが、当然認めている国は一つもない。下の図はイスラム国が領土であると主張している場所。中東だけではなく、中国のイスラム教圏や、かつてオスマン帝国だったバルカン半島も含まれている。
もともとオスマン帝国という一つの国家だった中東付近。しかし第一次世界大戦前後の戦争などや、欧米の国々で交わされた秘密協定によってバラバラに分断されてしまった。さらにその国境線はヨーロッパ諸国が勝手に引いた線であったため、民族や信教などはお構いなし。民族も信教も違うために中東は内線が絶えない。その状況は単一民族国家に住む我々日本人には理解に苦しむ。中東やアフリカの地図を見ればわかるが、直線的な不自然な国境線になっている。
次回以降はイスラム国の資金源や問題点についてお話します(^^)