ニュース速報&解説塾!!

話題のニュースを素早くお伝えし、必要があれば解説いたします(^^)

集団的自衛権とは?

選挙まであとわずかとなっている。自民党優勢の見込みだが、まだわからない。

選挙で大事なのは政策の見比べ。その中でも大きく議論を呼び、考えも多種多様な集団的自衛権についてお話ししたい。集団的自衛権は個別的自衛権と見比べることでよくわかる。

そもそも自衛権って?

自衛権というのは読んで字のごとく、らを利である。
自衛権には大きく分けて二つある。個別的自衛権集団的自衛権だ。集団的自衛権というのは流行語大賞になったりといろいろ騒がれるため、よくご存じかもしれないが、個別的自衛権については実はよく知らないのではないだろうか。

個別的自衛権とは?

個別的自衛権というのは、自らの国を自らの手で衛る権利だ。要するに「自分の身は自分で守る」ということ。
実は個別的自衛権は以前から自衛隊が行使可能な権利だ。考えてみれば当たり前のことだ。日本にいるとどうしても、アメリカに守られている、という意識が強くなってしまうため自衛隊がこれを有していることまで想像が難しい。

f:id:Ugokasu:20141211155739j:image
護衛艦 いせ


f:id:Ugokasu:20141211160118j:image
アメリカ陸軍

集団的自衛権とは?

いよいよ本題だ。集団的自衛権の考えはみんなの国をみんなで守ろう!という考え。日本の場合だと、日本をアメリカと一緒にまもろう!アメリカを日本と一緒に守ろう!という感じであろうか。
ここで人に例えてみる。まずA君がB君に殴りかかったとしよう。そうするとB君は拳を掴んだり、場合によっては威嚇するだろう。これが個別的自衛権である。
そしてそこにC君が現れる。C君はB君の親友であるため、当然B君を守る。C君も加勢してA君を制止したり、場合によっては威嚇する。
ここでC君が持っているのが集団的自衛権である。

f:id:Ugokasu:20141211155828j:image

なぜ騒がれる?

集団的自衛権は時々騒がれたりする。なぜかと言えば国民の意見が真っ二つに分かれるからだ。有識者の間でも意見が割れる。そして最も騒がれる原因となっているのが、曖昧という点。先ほどの例を思い出していただきたい。「C君はA君の拳を制止したり、威嚇する。」と書いた。そこで、どこまでA君にするのか、という事が騒がれる原因となっている。
例えば、アメリカ海軍の駆逐艦海上自衛隊護衛艦が並走していたとする。そこに敵国からアメリカ海軍の駆逐艦にミサイルが迫っている。さて、護衛艦はどうする?ということ。
つまりミサイルを撃ち落とすのか、ミサイルを放った敵を威嚇するのか、その敵を倒すのか、といういくつかのパターンが考えられる。
この基準は無い。もしあれば多様化、複雑化する昨今の軍事情勢に対処できないためと思われる。ソ連の崩壊で敵が分からなくなり、国際情勢は混沌としている。もしきっちりと定めてしまえば、想定外の場合が発生したときに不毛な議論を繰り返してしまうだろう。また想定外の場合の方が多い。
現時点では一見明白に国民の権利が制限される場合とあるが、これが限度なのかもしれない。これが曖昧と批判する人もいるが、具体化するとマズイ部分もあるのだ。
さらに大義が無い戦争に巻き込まれるという批判もあるが、そんな戦争に自衛隊を送り込めば世論が許さない。現時点ではその心配は少なそうだ。
これは最初にも書いたように、意見が分かれる問題だ。選挙の前にもう一度よく考えることをお勧めする。