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リニア新幹線、来月17日着工へ

総工費9兆円の超巨大プロジェクトがついに始動する。

リニアモーターカーとは?

リニアモーターカーは車輌に取り付けた超伝導磁石と地面に取り付けたコイルを反発させ合い、車輌を浮かせる仕組みだ。
超伝導というのはある金属を超低温に一定の温度以下にすることで、金属に永久的に大電流が流れるという原理。これを利用することで強い磁力が生まれる。
10cmほど浮きながら走行するため脱線という概念がなく、レールも無い。地面につかないので従来の鉄道のように車輪とレールとの抵抗がなくなり、超高速で走行可能という訳だ。
リニア中央新幹線での車輌の先頭車両は三菱重工が製造する。空気抵抗を減らすことが求められるため、MRJなど航空機にノウハウのある三菱重工を選んだというわけ。中間車輌はJR東海の子会社が担当する。

名古屋も通勤圏に?

リニアが開通すれば東京-名古屋間が40分で結ばれることになる現在は約1時間30分かかっているので、50分短縮される計算だ。
40分というと、中央線の東京-八王子間の45分よりも短い。こうなると立派な通勤圏だ。現在新幹線の定期で最長は東京-浜松だが、名古屋のほうまで長くなる可能性はある。将来東京-名古屋という定期を見かけることになるかもしれない。

9兆円規模の超巨大プロジェクト

リニア中央新幹線の総工費は9兆円だ。それをなんとJR東海が全額自主負担するというのだ。しかしマーケットはこの話題になると難色を示す。9兆円という額はあまりに大きく、それほどリスクも高いのだ。ちなみに東京湾アクアラインの工費が1.4兆円ということを考えるといかに大きな額かおわかりいただけるだろう。
さらに人件費や資材なども需要の高まりから高騰しており、危険な事業になり得る。南アルプスを貫通するなど難工事も予想されているが、結末やいかに。