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サンゴ密漁船、消える。

つい先日までトップニュースに常に入っていたサンゴ密漁のニュース。最近は少し減ったなぁと思えば、こんな一報が。ピーク時には212隻あった密漁船が0になったのである。これには驚いた人もかなり多いだろう。

猛威を振るった密漁

大船団を組んで小笠原に突如出現した密漁船。一時は小笠原への上陸も危ぶまれていた。さらに日本の漁船が中国船を恐れて漁に出られないという事案も発生していた。
今までは尖閣諸島五島列島密漁船がある、という程度だったが、この一件があって東日本の国民は密漁や領海侵犯への現実感が湧いたと思う。伊豆諸島まで来たと言ったときは驚いた。

なぜ消滅?

消滅した理由は海上保安庁の方針転換だった。今までは領海内に侵入した船は追い返すという方法をとっていたが、だんだんと密漁船の操業も巧妙化していて、昼には領海外で待機し監視の甘い夜に領海内で密漁を行うという手法だった。
そこで海上保安庁は領海外へ追い出すのではなく、一気に領海内に侵入した船を拿捕する戦術に出たのだ。さらに罰金の引き上げなども重なってついには消滅したということだ。

サンゴは大丈夫?

結論から言うと、密漁船はサンゴとともに0になった。先日NHKが数時間にわたって密漁船が操業していた海底を撮影したところまさに砂漠のようになっていた。これに対して地元の漁師はひどく落胆し、怒りを覚えていた。なんでもサンゴがないと魚の住処がなくなり、漁業にも影響が出るということだ。
なぜ最初から拿捕しなかったのか、と思うばかりである。