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サンゴ密漁船、激減。

ここ最近話題になっていた中国のサンゴ密漁中国当局密漁船に対して一種の脅しをかけたからだろうか。船の数が半分に減ったのだ。

そもそも赤サンゴって?

宝石サンゴとも呼ばれるサンゴの一種。育つのに長い年月がかかるため、非常に高値で取引される。中国などではパワーストーン的存在。富裕層の投資先となっている。小笠原近海も有名な赤サンゴの産地

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なぜいきなり中国船が?

初めは一隻の漁船だったとされている。その漁師がベラベラと得意気に話し、いわば口コミで広がったとされている。中国当局が関与しているとの見方もある。確かに中国当局が関与していると考えれば筋が通る。日本の海上警備が今は尖閣近海に集中しており、中国の船はうかつに入れない。そこで小笠原に大漁船団を送り、警備を分散させる狙いがあったと考えられる。あくまでも本命は尖閣といったところか。

なぜ自衛隊は出動しないの?

よくネットでは自衛隊を出動させろという意見を見かける。しかしこれは非現実的。その理由は主に二つ。一つは漁船に対して軍艦が警戒にあたるというのは刺激が強すぎる。今回の場合は国籍不明の船ではなく、中国国旗掲げていたため自衛隊はうかつに出動できないのだ。二つ目の理由は自衛隊が出動できないのだしたとしても、通常の警察業務しか行うことは出来ず、その分無駄になってしまう。さらに小廻りも利かないため、漁船の逮捕には向かない。

中国当局はなんと言っているの?

中国当局もこれらの漁船は違法行為をしていると認めた。さらに違法操業をしていた船を発見次第、その船を破壊すると言った。しかし実態はというと、漁船は船体番号を勝手に書き換えるなどして対策をしている。また、闇ルートからサンゴを売るため実態把握が難しいとしている。どうであれあまり信用しない方が良いかもしれない。

なぜ激減?

最後に本題に入ろう。漁船が激減した理由はいくつか考えることができる。一つはどこかに隠れ、夜になったら出てくるという可能性。そして中国当局の脅しに屈した可能性。さらに漁船の燃料が少なくなった可能性。この三つが主な可能性だろう。しかしどうであれまだ漁船が60隻もあることは問題だ。そしてこの間の情報によると、夜間は120隻まで増えるらしい。これを聞くと密漁船が付近の海に隠れていて、夜になると出てくるようになっただけかと思うが、確実に減っている中国当局も中国にしてはかなり早い段階で動いたと言える。今後の動向や、当局が密漁騒ぎに関わっているかどうかにも注目したい。そして海上保安庁には頑張って頂きたい